ジョン万次郎で小学生英語学習
小学5、6年生の英語が2011年度から必修化されるのを前に、県内の小学校教員や県教委職員ら有志のグループが、指導の参考にしてもらおうと、楽しく身につく英語学習法を考案した。国際交流の礎を築いた土佐清水市出身の中浜万次郎(1827〜98年)の生涯を題材に、英語を使ったゲームを取り入れて県独自の取り組みを進めている。
県教委は8月に2日間、教員向けの研修会を開いたが、「どう教えればいいか」などと教員の不安は依然として大きく、指導の方向性も定まっていない。文部科学省は、参考書や指導マニュアルなどを作成しているものの、教え方や授業の組み立てのほとんどが自治体任せとなっている。
年間35時間(45分授業)以上が義務化されることから、有志グループは、そのうちの5時間分でできる効率的な指導について話し合い、これまで5回の会合を重ねてきた。
現行の教育課程にスムーズに導入できる英語指導を目指し、目を付けたのが、7年前から県で導入された「プロジェクトアドベンチャー(PA)」。英語を使ってグループで冒険活動をするもので、チームワークやチャレンジ精神のほか、コミュニケーション能力が養える。世界的視野で郷土を見つめたジョン万次郎を題材とすることで、郷土愛を育てることも狙った。
細部は今後詰めるが、「遭難した万次郎の船が無人島に漂着→無人島で、食料としてアホウドリを捕まえる→米の捕鯨船に万次郎が助けられる→鯨を探す」といったそれぞれの場面を違ったゲームで再現する。
「遭難した万次郎の船が無人島に漂着する」場面では、5人程度が一つのグループになり、目をつぶった1人を中心に、4人が手をつないで輪を作り、指示を出して中心の児童を無人島に誘導する。指示する言葉は「Turn Left」(左に曲がれ)「Stop」(止まれ)「Go Straight」(まっすぐ)などで、楽しみながら、自然と道案内の仕方を覚えられる。
来年1月にはひな型を完成させ、研修会で披露する予定。県教委教育政策課の森本民之助チーフは「将来は世界で活躍できる、英語に抵抗感のない人材の素地が育つように考えた。少しでも、指導の参考になれば」と話している。(記事本文)
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